“変わらない”が、創り上げた二刀流。
「あれになろう、
これになろうと焦るより、
富士のように黙って、
自分を動かないものに作り上げろ。」
by 宮本武蔵
男は、成長したい。
男は、変化に富む。
男には、夢があり、向上心がある。
しかし、変わらぬことも、また男の強さなのである。
新宿の、とあるカフェにて。
「おーう！お疲れ〜！」
ご多忙なのにも関わらず、初めて会った時と変わらず、優しさ全開の挨拶を返してくれた本多さんは、席に着いた。
本多修さん。パラデル漫画家。お笑い芸人。
“パラデル漫画”という「パラパラ漫画が飛び出す」という画期的なアイディアがSNSでバズりまくり、一躍ブレイク。その上、様々な著名人の要素をドラマチックに演出し、面白おかしくパラデル漫画で紹介する「○○さんの作り方」シリーズも大人気だ。
僕とは、お笑い芸人の先輩と後輩という関係になる。
先日、数年ぶりに渋谷の劇場で本多さんとお会いすることが出来、「ゆっくり飯でも行こう！」と誘って頂けたので、がめつく色んな話聞きまくって吸収してやろうと思い、今回の食事会が決まった。
しかし、席に着くなり、本多さんは
「んで、あしなのことなんだけどさ…」
いやいや、まず僕の話、おかしいでしょ笑
あなたの話を聞きに来たのよ！こっちは！
最近、僕がアパレルを始めたこと
昔、僕がダンス動画を毎日あげていたこと
最近、僕が2回目の解散したこと。
昔、僕が1回目の解散したこと。
本多さんは、よく僕の活動を見てくれ、知っている。僕のことだけじゃない。
「岡田、芸人辞めちゃったよな〜
面白かったよな〜」
もう渋谷の劇場にも何ヶ月も立っていなかった僕の前の相方の近況を知っていた。
「やっぱ気になっちゃうんだよな〜」
相変わらず、優しい。
売れてる後輩のことも、劇場でしっかりネタで活躍してる後輩のことも嬉しいそうにお話されていた。
思いやりがあり、僕ら後輩の活動を嫉妬ではなく、応援する姿勢で見守っててくれる。
本多修という男は、そういう男だ。
ここで、長めの昔話を。
本多さんとの出会いは、5年前。
当時、芸歴1年目の僕は、”半蔵門”という漫才を主軸としたコンビを岡田と組んでいた。
岡田のボケは、とにかく面白く、ツッコミうんちの僕とやっていても、同期からの評価は、そこそこ良かった。
しかし、ライブ数が少なすぎた。
先輩方にもまだまだ知られていないし、劇場でも上のランクには行けない。経験が圧倒的に不足していた。
「先輩達とのライブ数を増やさなければ！」
とツッコミを磨くより、そういう事に一生懸命になっていた時、同期の芸人から
「今度、”塩味ライブ”っていうライブあるんだけど、出てくれない？」
詳細を聞くと、先輩方の主催ライブらしい。
しかも、僕ら以外全員先輩だった！
「出る！出る！出る！出る！出る！」
と、気持ち全開で答え、出演が決まった。
そのライブの主催こそ、本多修さんのコンビ”魂の巾着”さんだった。
ライブ当日、岡田は気合いが入りまくっており、新ネタを持ってきた。
ふざけんな！！笑笑
ただでさえ先輩だらけライブで、めちゃくそ緊張してんのに、初めてやる新ネタなんて出来るか！！
結構揉めたが、そのおかげで、新ネタにかなり集中して取り組むことが出来、緊張もほどほどに、新ネタ漫才を行った。けど、ややウケだった。笑
岡田は、袖にはけると、落ち込んでいて
「あしにゃ〜ごめんにゃ〜」
とふざけてきた。全然良かった。
けど、やっぱり少し悔しかった。
初めてのお客さんの前。
先輩方も袖で見てる。
もっとウケておけば、印象もよく、もっとライブにたくさん誘われていただろうに…
そう2人して、落ち込んで楽屋に戻ると、
「お前ら面白いな笑笑」
と言われた。
声の方向に目をやると、モニターの前でネタを見ていた本多さんだった。
「この後のコーナーも宜しくな！」
むっちゃ嬉しかった。
見ててくれてた。
それだけで嬉しいのに、面白いも頂いちゃった。
んで、この後のコーナーで、岡田がウケる。ウケる。ウケる。
相方の金井さんにも
「半蔵門、また呼ぶわ！宜しくね！」
この日から、岡田と解散するまでの間、”塩味ライブ”のレギュラーになれた。
そして解散し、ピン芸人になった僕に、
「塩味出るか？」
と、気にかけ、誘ってくれる。
それが本多修という男だ。
新宿のカフェで、目の前に座る本多さんは、あの日と全く変わってなかった。
「んで、アパレルのBEEの方は、どうなのよ？友達に20万貸しちゃったりしたんでしょ？笑
大丈夫なの？笑」
また僕のことを気にかけてくれてる。
相変わらず、優しい人だ。
そんなに、気にかけてくれるなら、と。
乗せられて、お会いした2時間のほとんどを僕が喋ってしまった笑
最近、解散したこと。
過去の毎日ダンス動画のこと。
今のアパレルのこと。
今のお笑いのこと。
たくさん色んな話を吸収したかったんじゃないのかよ笑
自分の話ばっかして…
インタビュアーとして、失格過ぎた。
しかし、本多さんは、僕の熱弁の隙間で、
「俺がパラデルやってるのあしなのおかげだからね？」
と言ってくれた。
は？どういうことっすか？
3年前の僕は、365日毎日ダンス動画をTwitterにUPしていた。
本多さんは、そのダンス動画のファンらしい。笑 鬼嬉しい笑
※気になる方は、
#好きな曲を楽しく踊る動画
をTwitterで検索してみて下さい。
そこで、本多さんは、
「このあしなのダンスをパラパラ漫画でやってみたら、面白そうだな。カッコ良さそうだな〜」
と思いつき、今のパラデル漫画のキッカケになったらしい。
僕、すげぇな笑
知らねー内に、凄い人のキッカケになってたなんて。
(僕がこんなこと言っても、ただの自慢にしかならなくて、誰の共感も支持も生まないだろうけど、嬉しいから、もう言っちゃいます笑)
本多さんは、続ける
「なんか後輩がやってる事に否定的になれないんだよね。俺は単純にあしなのダンス見て、すげぇ。ってなっちゃったんだよ。他の売れてる後輩とかもそう。すげぇ。ってなっちゃう。だから、その感覚は素直に取り入れて、そっから学べることはないか。って考えちゃうんだよ。だから周りの活動に嫉妬とかそういうのは、あんまりないかな。」
おいおいおい。人が出来すぎだろ。笑
普通、周りの成功とか悔しいだろ！
自慢したがりで、”構ってちゃん”で、悪口ばっか言ってて、僕を見て！の自分が恥ずかしすぎるわ！
そして、誰もが気になってる”どんくらい稼いでるのか”を聞いた。
本多さんは、即答した。隠さなかった。
まず、後輩のくせに、先輩に
「先月の給料教えてくださいよ〜」
というのも、何とも失礼な話だ。
うんち過ぎる。
けど、本多さんは、きちんと教えてくれた。
そこで、疑問が生じた。
だから、またバカ素直に気になったことを聞いてみた。
「本多さん、
あんまりお金興味ないでしょ？」
「ないな〜。
正直、1番嬉しい！って思うのは、自分がパラデル漫画書いて、それをTwitterとかyoutubeにアップした時に、”すごい！”とか”嬉しい！”とか”ありがとうございます！”っていう皆さんからのリアクションだね！皆さんからの反響が素直に1番嬉しいし、嬉しいからまた新しいのを2〜３週間かかっても描きたくなっちゃうんだよね〜」
これが、本多修という男だ。
パラパラ漫画を描ける漫画家としての才能と
絵を飛び出させるというお笑い芸人らしい画期的な発想の二刀流。
それを生み出したのは、昔から変わらぬ本多修が持つ”皆さんに喜んでもらいたい”
という優しさだと、僕は確信しています。
お会い出来て、お話出来て、本当に良かった。
これからも頑張れます。
左)本多修さん
:パラデル漫画家 お笑い芸人
右)ASHiNA
:アパレルブランドBEE代表 お笑い芸人
PS.後輩として生意気ですが、本多さんと話してみて、更にファンになりました。
今後とも応援しておりますが、必ず追いつきます。
2019年1月9日より
180cm以上の為のアパレルブランド
8EE(BEE)
を立ち上げました。
「袖が足りない」
「丈が短い」
「着たい服のサイズがない」
そんな悩みを解決する為に、芸人しかやった事のないアパレル初心者の僕が悪戦苦闘しながら、新作を出し続けています。
だから、
サイズは、XLとXXLしかありません。
8EE(BEE)というのは、蜂です。
蜂は、1人で行動出来ません。
寝るときも、
出掛けるときも、
天敵と戦うときも、
ご飯を食べるときも、
必ず、仲間がいます。
1人じゃない。
そして、
XL,XXLしか着れない背の高い人もそう。
「あなただけじゃない。仲間がいます。」
そういう意味を込めて、8EEと名付けました。
※ちなみに、8EEが数字の8なのは
“180cm以上の為の”
という意味を込めています。
180cm以上の方、
周りにいる180cm以上の友達がいる方、
是非、商品一覧をご覧ください。
ご注文はこちらのインスタまで
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