好きな事をしよう！

僕は、ダンスが好きだ！

だから、毎日踊っている。

(ダンス歴10年目。慶応大学のダンスサークルJADEでダンスを学んで、そっからはテキトーに色んな音楽聴きながら踊ってる。ここ10年踊らなかった日は、まじで１日もない。)

僕は、お笑いが好きだ！

だから、お笑い芸人をやっている。

(芸歴6年目。おばたのお兄さんとかゆりやんとかガンバレルーヤとかひょっこりはんとかレインボーとかと同期)

僕は、カッコいいが好きだ！

だから、容姿にはお金をかける。

(圧倒的に美的センスがない為、服はほとんど友達に選んでもらって、美容院に行ってもお任せだけど笑)

こんなに好きな事をやってる僕でも、たまにこれが出来ない時がある。

それは、人に気を使ってる時だ。

僕は、最近までお笑いコンビを組んでいた。

さざんかポニーズというコンビ名だった。

(死ぬほどダサい。どうかしてる。ちなみに、改名してこれ。改名前は、週刊プレイボール。やばい。コンビ名も友達に考えてもらった方がいい。)

相方は、かいゆうたっていう見た目おにぎりみたいな明るい奴だった。

ネタは、全部、僕が書いていた。

コンビを組んだ当初は、月にネタを100本書いて、相方はバイト入れてるのに、無理矢理休ませて、ライブに出まくった。んで、スベりまくった。けど、更に出まくった。

やりがいがあった。

だって、好きな事をしてたから。

けど、それが出来なくなった。

組んで3ヶ月後に、相方に言われた。

「正直最近の芦名は、目も当てられないや。身勝手過ぎる。ワガママ過ぎる。俺の事、道具としか思ってねーんじゃねーの？」

そんな事言われても無理もない。

そんくらい狂って、ネタを書いて、ライブに出ていた。

心の底から申し訳ない気持ちになった。

それから、僕は相方の言う事をちゃんと聞くようになり、気も使うようになった。

(完璧に気を使えていた訳では、100%ない。おそらく僕は頑張って10%くらいしか気が使えてなかった笑)

けど、僕は、サボった。サボりにサボりまくった。

こなすだけ。何をやってもやりがいがなかった。

「これ本当に僕のやりたいネタなのかな〜」

「もっとこういう事したいんだけど、これ言っても理解してくれないだろうな〜」

「ここは相方の言う通りにしとこ。喧嘩すんのも面倒くさいし」

コンビ組んで1年経った時には、上手く行かない事を全て相方のせいにしていた。

すげぇカッコ悪りぃ。きもい。ダサい。

ずーと、自分だけカッコ付けて、僕だけは頑張ってますよアピールをしていた。

自分が大嫌いになっていた。

そのピークがちょうど今年のM-1の予選一回戦が始まる９月だった。

コンビを組んで1年と9ヶ月が経っていた。

そんな時、たまたま高校の同級生であり、親友から飯の誘いが来た。即レスして、すぐに集合場所に向かった。

(おそらく飯奢ってもらえるだろうというゲスヤバ考えのもと。)

3年ぶりに会う親友は、前に比べてかなり元気そうだった。会社を休み、海外の大学で専門知識を学びに行くらしい。

(詳しい事は、僕がバカすぎてわかんなかった笑)

んで、僕のお笑いの話になった。

コンビの事。

上手くいってない事。

ナダル軍団に入った事。

芸人にめちゃくちゃ嫌われてた事。

その芸人が少し減った事。

何人かは、まだいる事。

一通り話して、親友に言われた。

「芦名、なんか面白くなくなったな。」

え？

「なんか周りに気を使って生きてない？」

え？だってその方がいいじゃないの？

「俺さっき言ったじゃん。会社休んで、2年海外で勉強すんだよ？もうほぼ退社じゃん？笑 帰ってきても周りに付いていけねーよ。仕事サボって、旅行行ってるくらいにしか思われねーだろーし」

それは、よくないね。。

「それでいいんだよ！」

え？なんで？

「だって、好きな事やりたいじゃん！」

なんか、ぶん殴られた気がした。

続けて、親友は言った。

「なんかここ最近ずっと何の為に生きてるか考えてたんだけど、分かんなくてさ笑

だったら、とりあえず好きな事したいなーって。だから、会社休んで、好きな事を学ぶ為に、大学行くんだよ。めっちゃバカだよな笑」

僕には、バカなんて思えなかった。

カッコいい‼︎って思っちゃった。

そんなドラマチックな出来事があったのに、僕は相方に解散を告げなかった。

今まで築き上げてきた物を0にするのが、怖かったからだ。

その間、僕はネタを書くに全く集中出来ず、酒ばっか飲んで、太っていた。

(あと、踊ってた)

そして、気付けば１１月になっていた。

更に、周りの誘いで参加させてもらってるライブの影響で、1週間で新しくネタを10本も書かなくちゃいけなかった。

組み立ての頃は、余裕で書けたはず。

ただ、その時の僕には、ネタを書く気力やネタを書く熱意は、ほとんどなかった。

もう解散しよう。って言おう。

１１月の中旬、相方には、他に組みたい人がいると解散を告げた。そこからもうネタも書けないとか、弱音もガッツリ吐いた。

めっちゃくっちゃ怒られると思ってたけど、相方は解散をすんなり受け入れてくれた。

「芦名とは、普通の友達の方がいいかもな笑」って。

優しくて良かった。

本当に感謝しかない。

これから、僕は好きな事をしていく。

それが結果的に笑って頂けるのであれば、お笑い芸人として幸せです。

売れるか売れないかは、まず置いといて。

2019年は、めちゃくちゃ行動していきます。

良い意味で周りに気を使わずに。

ワクワクしかしてねーや。

PS. 他に組みたい人がいる、と書きましたが、その方には誘いをうやむやにされているので、ピン芸人になる事になりました笑

芸名は、「ASHiNA」です。ダンス好きそうでしょ？

今後とも、宜しくお願い致します。