吉本坂46と、おっぱい。

※意外とめちゃくちゃ真面目な話です。






半年前の僕は、ブチ切れていた。








吉本坂46というグループをご存知だろうか?

昨年行われた大型アイドルユニットオーディションで、よしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属する芸人、タレント、文化人、全てを対象としたものだ。

応募総数1,747人

1次審査から6次審査の最終試験まである「ガチのアイドルを目指す」大真面目な企画だった。


そして、僕は、この企画に大真面目に取り組んだ。やれることは、全部やった。




ネット投票数だけで、次の審査に進めるのであれば、学生時代の友達や芸人仲間、元バイト先の人まで、約1,000人に連絡を取り、色んな人に協力してもらった。

話題性を持たせる為に、EXILEの岩田剛典さん(ガンさん)の大学のダンスサークルの後輩という事を前面に押し出して、他の参加者との差別化を図った。

ダンス審査となれば、お笑いの仕事もほとほどに、バイトも休み、借金をし、ダンスの練習をしまくった。


その努力の結果、1,747人中90人の最終試験進出者に選ばれた。














んで、落ちた。
んで、ブチ切れた。

選ばれたほとんどが、もう知名度のある芸人さん達だったからだ。



は?なんの意味があんだよ?


このオーディションのために何ヶ月も使ってきて、色んな人に迷惑をかけて、全て賭けてきたのに、落とすのか?
“実は、秋元康さんは、全く関わってない”
という意味不明な噂話もめっちゃくちゃ信じた。

とにかく自分がやってきた事が全否定された気分になり、帰り際の最終試験落選のインタビューも無視して帰った。


もうどうにでもなれ。








その帰り道、コンビニでストロングのロング缶を3本買い、全部一気飲みした。
普段から、そんなにお酒が強くない僕が、そんな事したら大変だ。

SNSに、悪口を書き連ね、周りの人達を思いっきり心配させた。
その行動を注意してくる先輩や友達もいた。

うるせーな。今くらいいいだろ!!
と、正直に思っていた。


そんな時、連絡が来た。

「あしな、焼肉いこか?」

ナダルさんだった。

1次試験が始まった時から
「あしな、吉本坂は売れるチャンスかもな!頑張ってな!」
と応援してくれた。
それだけではなく、動画投票の際は、積極的に協力してくれたし、ずっと心配してくださってた。


しかも、僕のモラル違反している一切の行動を怒らなかった。

「残念やったな〜ネタがんばろな!」
と焼肉を奢ってくれた。


ナダルさんのおかげで、沢山気付けた。

















僕は、売れてないことを、全て吉本坂のせいにしていた。

その方が、楽だったから。












吉本坂46のメンバーは、既に知名度のある芸人さんだけではなかった。
プロのダンサーや、オネエキャラ、運動神経抜群、容姿端麗と、
僕にはない、しかもぶち抜いた個性があった。


僕は、よしもとや秋元康さんが
「売ってやりたい!」
と思う個性がなかったんだ。と思うことにした。

それは、真実ではないかもしれない。

けど、いつまでの人のせいにして、生きていても、何も始まらないし、何も動きださない。



僕は、全てを自分のせいにすることにした。
そして、レンタルあしなっすを始める。













レンタルあしなっすとは、何でも屋さんだ。
家の掃除もするし、犬の散歩もする、人生相談もするし、なんならデートだってする。

とにかく目立ちたかった。
とにかく個性を勝ち取りたかった。

吉本坂46の最終試験に落ちて、ナダルさんと焼肉に行った次の日から始めた。

初月の依頼は、20件以上。
ほとんどが恋愛相談や人生相談だった。


そして、初めてのお客様は、なんと僕と直接会ったことも見たこともなく、インスタで見かけただけの人だった。


何故、僕を知ったのか?を聞くと、
「エハラマサヒロさんと踊ってるインスタをみたの!」と答えてくれた。




吉本坂46に落ちる少し前、ナダルさんが動画試験に協力してくださってる時、ダンス動画も個人であげていた。
エハラマサヒロさんは、それを見てくれていたらしい。

「ダンスすごいな!一緒に踊ろうや!」
と誘ってくれて、インスタグラムに僕と踊った動画をあげてくれた。
そのおかげで、フォロワーが2,000人増えた。


後日、LINEでそれを伝えると
「そりゃ良かったな!なんかプラスになって、本当よかったわ!」
どんだけ良い兄さんなんだ。




実は、レンタルあしなっすの初月のご依頼の20件以上の19件が、エハラマサヒロさんのインスタから飛んできた方々だった。





このレンタルあしなっすの活動の中で、出会った1人の女性が、僕に
「ブラジャーを作らなきゃ!」
と思わせた。











彼女と会うのは、2回目だった。

顔立ちは、落ち着いていて、安心感がある。
黒髪ロングで、口調もハキハキしていて、話を聞いていて、気持ちが良い。
そんなことより、おっぱいが大きい。

こっちがレンタルしたいくらいだ。


ただ、初めて会った時と印象が違う。
おっぱいが更に大きくなっていた。
ビビった。興奮した。


さすがに、
「おっぱい大きくなりました?」
と聞く勇気は持ち合わせていなかったので、
「少し痩せました?」
と聞いた。けど、違った。

ん?

焼肉ランチをしてる最中も、すごく気になってしまった。

「あの〜おっぱい大きくなりましたよね?」
会話のラリーを全て無視して、聞いた。
けど、違った。


は?


吉本坂に落とされた時くらいブチ切れて聞いた。

「いやね、さっきからどう考えても、おっぱいが大きく見えるんですよ!!おかしいじゃないですか!!」

※さすがにブチ切れてはないけど、結構鼻息は荒かった笑

すると、彼女は教えてくれた。

Eカップ以上の方、専用のアパレルがあることを。
おっぱいの大きい事は、みんな最初恥ずかしさから始まることを。
おっぱいの大きい人は、服を選ぶのに、段階があることを。


①おっぱいが大きいのが恥ずかしい。
②おっぱいを隠そうとする。
③太って見える洋服しか選べない。
(胸囲基準で選んでいるから。)
④太って見られたくない。
⑤恥ずかしいけど、おっぱいが強調されてしまう服を選ぶ。
⑥自分の好きな服を着る。
※けどあんまりない。


これまじで知らなかったっしょ?
おっぱい大きい人が悩んでるなんて、思ってもなかったでしょ?
正直、おっぱいで男釣って、めっちゃくちゃモテまくってるって思ってたもん。

今までの自分の発言や考え方を、恥じて、猛省した。




しかし、彼女は、こんな事も言った。
「あしなさんは、いいですよね。
モテるだろうし、服も似合うし、悩みなんてないでしょ?」


は!?バチクソあるわっ!!

と思った瞬間に、全てに気付いた。














僕たちと悩みの種類一緒じゃないか。
と。










高身長の人も、おっぱいの大きい人も、共通して、
「周りから羨ましがられるが、人には理解されない悩みを抱えている。」




これは、どうにかしなきゃいけないだろ。


ずーーーーーーと、思ってた。
けど、僕がブラジャー作るのなんて現実味がない。







当時はね。
今は、違う。




まだまだ、アパレルど素人ながら、僕は、衣服を取り扱っている。
下着も作って良いはずだ。




ん?ちょっと待て。あしな、下着じゃなくても良くないか?笑

さては、お前!
おっぱい目的だろ!!












たしかに、僕は、おっぱい目的だ。
いっぱいのおっぱいをこれからも沢山拝みたいと思っている。

けど、少しそれだけじゃなくて、
服は先述のように、もうある訳さ。
僕がやる意味がない。しかもサイト見たら、かなりリーゾナブルだったし。


けど、ブラジャーはまだ違うらしい。

Eカップ以上になると、極端に価格が高くなる。何故なら、海外から取り寄せなきゃいけないからだ。

G、Hともなると、もっと高くなる。




んで、僕がやる意味とは?

原価販売だ。


おっぱいの大きい人の為の、
安くて、かわいいブラジャーを販売する。


これが、
BEEの服を1万着、買ってもらう。
という目標の先にある、次のステージです。


いつ出来るかわからないけど、必ずやります。









吉本坂46に落ちてなかったら、
ナダルさんに慰められてなかったら、
エハラさんとダンス動画踊ってなかったら、
レンタルあしなっすも始めてなければ、
おっぱいの大きい人への偏見も持ったままだっし、
BEEの発想にも至らなかったし、
6週間で300着も服が売れることはなかったし、
ブラジャーを作るなんて発想にも至らなかった。




失敗したら、終わりじゃない。
成功したら、終わりじゃない。

必ず、生きていれば、次のステージがある。

その次のステージに、失敗した経験、成功した経験を活かせばいい。

そこで出会った人達に、自分の失敗をもとに優しくしてあげればいい。
自分の成功をもとに、仲間に厳しくしてあげればいい。



僕は、まだ大成功っていうみんなを説得するほどの結果を出してないけど、自分が救いたい、喜んでもらいたい人たちが、喜んでもらうまで、必死に生き続ける。





まじで金ない。
けど、応援してくれてる人がいる。

だから、頑張ろうって思えます。

頑張っていきます。

応援してください。







PS ブラジャーの製作には、莫大なお金が必要になってきます。
だから、みんなたくさんBEEの商品買ってね!



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