「生きてて、いい。」

僕は、いつも”熱さ”に救われている。

芸歴7年目の僕が、今更、お笑い芸人としての形を見出そうと足搔けているのも、”ある人”の熱さのおかげだったりする。


“サンシャイン”というコンビに出会って、
僕のお笑いは、変わった。



そのコンビのネタ作成者、坂田光さん。

今回のブログの主人公であり、僕に芸人としてのアイデンティティを与えてくれた恩人でもあり、偉大な先輩である。





坂田 光(さかた ひかる) 

※写真左
1987年08月04日(31歳)
身長172cm 
福岡県みやま市瀬高町出身。
お笑い大好き、ロック大好き、剣道大好き、漫画大好きな、とにかく熱い人。
東京NSC16期生。

上京前から大学で出会った
信清 淳(のぶきよ じゅん)※写真右
と「サンシャイン」を結成。

御二人とも、
パワーが溢れすぎてて、いつも全力。

若手芸人の中では、
「サンシャインさんがMCの時は、心強い」
と言われてる程、信頼が厚い。

同期は、霜降り明星、コロコロチキチキペッパーズ、やさしいズ、ゆにばーす、しゅんしゅんクリニックP。


著書に
「この高鳴りを僕は青春と呼ぶ」
がある。
※めちゃ良かった。
人生を諦めてしまいそうな中高生に是非読んでもらいたい。絶対勇気もらえるから。




【ツッコミ=魂の叫び】

芸歴2年目の僕の武器は、
「ツッコミ」だけだった。

しかも、一級品ではない。
そこら辺に、落ちてるただのツッコミだ。

芸歴2年目までの僕は、誰かがボケれば、
「なんでだよ!!」
「おかしいだろ!」
と大きな声で言うだけしか能が無かった。

もはや、ツッコミじゃない。
うるさいだけ。

気の利いたワードや、的を射たツッコミなんて言ったことがない。

今でもそうなんだけど笑

当時は、お笑い芸人として、それだけやってればいいと思っていた。

それは、当時の相方に
「お前の役目は、誰かがボケれば、とにかくツッコんでればいいから。」
ときつく言われており、それをしていれば自分の仕事をしてる感があったからだ。


ただ、機械的に、ツッコむ。


この行為がいかに愚かで、個性のない事だと気付けたのは、坂田さんのおかげだった。











当時僕が出ていた劇場メンバーでノリに乗っていたのが、ニューヨークさん。

もうとにかく最強だった。

新ネタは、100%面白い。
もともとある勝負ネタなんて面白いなんてもんじゃない。圧倒的だった。

ツッコミの屋敷さんの悪態を吐く芸風を真似した芸人が何人現れたことか。


そんな中、ニューヨークさんに負けず劣らず、僕の中で輝いてる芸人さんがいた。



それが、サンシャインさんだ。



とにかく全力のコントをしていた。

坂田さんは信清さんとネタ合わせをしている最中は、何かに取り憑かれるかのように、修羅の如くセリフを返しており、ひとたび舞台に上がれば、エンジン全開フルスロットル。

当時の坂田さんは、ネタ終わりに必ず息を切らしていた。なんかとてつもないパワーを舞台上で繰り出していた。熱すぎた。


「あ、この人、魂でお笑いやってんな。」

息を切らす坂田さんを横目に、
僕は、そんな事を考えていた。

坂田さんがコント中に繰り出すツッコミは、
「ジャッジメント!!死刑!!」
「嵐のようだぜ!!」
に代表されるように、漫画の主人公が必殺技の時に言うセリフみたいだった。

すげぇカッコよかった。
そして、すげぇ面白かった。








中学の頃、勉強しかしてなかった僕は、
部活に打ち込むとか、喧嘩するといった身体を動かすことを制限されていた。

「何かぶち壊したい!爆発させたい!」

という破壊衝動を代弁してくれたのは、
マキシマムザホルモンだった。

強烈で禍々しい曲に、
何言ってんのかわかんねー歌詞。
そして、デスヴォイス。

最高すぎた。











お笑い芸人になって、なかなか繰り出せない
“オリジナリティ溢れる面白さ”


僕だって、ただ機械的にツッコミたくはない。ただ選択肢がなかった。

「どうにかしたい!どうにかしたい!」

自分のツッコミへの破壊衝動を代弁してくれたのは、紛れもなくサンシャインの坂田さんだった。

坂田さんの存在に、僕は救われた。
僕にとってのヒーローだった。




でも、結局救われっぱなしで、
坂田さんみたいな個性的なツッコミはまだ出来ていない。


出来るかな、出来ないかも。
でも、やってみよう。

勇気はとっくの昔にもらってるし、
「この高鳴りを僕は青春と呼ぶ」を読んで、再燃した訳だし。


僕が今服作りを頑張られているのは、坂田さんのおかげだ。絶対、個性を手に入れて、芸人で活かしてやる!!



坂田さんの魅力

坂田さんの魅力を一言でいうと、
「愛くるしさ」

2回くらいしか飲みに行ったことのない後輩がいう魅力なんて、ちょー説得力ないし、ちょー失礼なんだけど、まぁ聞いてくれ。

坂田さんは、応援されやすい顔している。
良い顔してるんすよ。

坂田さんが必死の時の顔は、
なんか心をぎゅっと掴まれる。

多分、合ってる。
少しは、分かってくれる人がいると思う。


そして、
坂田さんの強みは、仲間がたくさんいる事。
しかも、ちょー強い仲間がいる。
ってか集まってくる。

白ひげ海賊団みたいな感じ。

「この高鳴りを僕は青春と呼ぶ」
を読めば、1発丸分かりなんですけど、
坂田さんは、沢山の愛をぶつけられ育ってきた。

だから、
無意識の内に周りに愛を振り撒く才能を持っているんだと思う。



そして、坂田さんの良いところは、
その愛に応えようと必死になれる所。

新ネタ100本作るって言うんだよ?
それがキングオブコント優勝する為なんだよ?
決勝に出るとかじゃなくて、優勝ね!

んで、同時に、
本も200冊自腹で買って、手売りするんだって。地元が町を上げて応援してくれているそうで、それに応えようとしてる。

「新ネタ100本作らなきゃなのに、めっちゃ本買っちゃったよ。もう大変だよ。」
と劇場のエレベーターで一緒になった坂田さんは言った。

失礼を承知で言うが、めっちゃバカだ。笑

全部、自分で決めて、行動してんのに、
困ってる。



でも最高じゃないか。

こんなに愛の受け方が素晴らしく、
こんなに愛を振り撒ける男を、
僕は、他に知らない。

坂田さんは、愛くるしすぎる。

もし、全国の人が坂田さんを応援し始めたら、どんな愛にして振り撒くのか。


だから、売れて欲しい。
単純に、早くそれを見てみたい。


最後に

少し、相方・信清さんの話なんだけど。

信清さんは、
僕が前のコンビの解散が決定し、最後の劇場ライブのエンディングの前に
「くだりをやろう。」
と真っ先に言ってきてくださった。

言われた通りにくだりを行い、結構ウケた。

本当にありがとうございます。
というと、
「どんな解散も寂しいけど、最後くらい明るい方がいいからな。」

カッコ良すぎた。










相方は、スーパー良い人&スーパーギャガー。
地元は、愛情持って、厳しくも応援している。
東京にいる仲間は、誰もが熱く、坂田さんを応援している。

そりゃみんな本買うわ。
そりゃみんな感想をツイッターに書くわ。


僕なりの本の感想をいうと、
「人を愛し、愛されることがどれだけ人生を豊かにするか。」
を教えてもらえた気がするし。

これからの坂田さんが楽しみだし、
これからの僕自身も楽しみになるくらい勇気を頂けた素敵なキッカケをくれた本でした。






もっと面白くなりたいなー!!!

ASHiNA


PS
ちなみに、
坂田さんと飲みに行った事は、2回しかない。
僕は、ものすごく飲みに行きたいんだけど…
おそらく、坂田さんは僕がこんなに尊敬していることなんて知りもしない笑
そして、そんな関係性も出来てない後輩の僕が坂田さんを題材にブログを書いている。

失礼な奴だ笑
でも、書きたくなっちゃったんだから、しょうがない。



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