ダークサイド理論
フリーザー(ドラゴンボール)
レクター博士(羊たちの沈黙)
ジョーカー(バットマン)
悪役は、魅力的だ。
ストーリーというのは、変化がいる。
(SOMEDAYという親子の日常を2時間20分ただたた見せる映画があったが、それは、ダメ。
ってか嫌い。)
ストーリーは、まっすぐな変化がいる。
だから、そのストーリーが変わるから、主人公も、変化せざるを得ない。
弱くていじめられっ子
→何かの影響でスーパーパワーを手に入れる
→力に溺れて、恋人にフラれる
→本当に大切なことを知り、悪と闘う
→ハッピーエンド
観てる人は、みんな、主人公の弱い部分をストーリー的に知ってる。そいつが何かのチカラを借りて強くなっていくのが分かる。
けど、そこにはリアリティがない。
蜘蛛に噛まれて
先祖の血が暴れ始めて
目の前で仲間を殺されて
力に目覚める。
その現象にリアリティがない。
「いや、現実で起きねーし。」
圧倒的なパワーで、リアリティなんか度外視させられる存在。それが悪役だ。
フリーザーがそうだ。
一撃で1つの星をぶっ壊してしまう。人を殺すことを何とも思っていない。恐怖に陥れることを善しとする悪のカリスマ。
ハンニバルレクター博士がそうだ。
自分の欲に、従い、人を食う。天才的な頭脳と魔力のような話術で、弱い人間を操り、自殺もさせる究極のマッドサイエンティスト。
バットマンのジョーカーがそうだ。
とことん悪い。人を殺すことをゲームだと思い、挑発の仕方は子供のように、ただその悪さには美学を持ち、ルールも存在する。日常を混沌(カオス)にさせるのがその目的だ。
お気付きだろうか?
レクター博士とジョーカーは、実在してもおかしくないんだ。
リアリティが、えげつない。
そして、魅力的だ。
モラル反しているのに、なぜ。
それは、リアリティがあるから。
嘘をついてないから。
主人公(ヒーロー)
・スーパーパワーがリアリティがない。
・ストーリーは細かくある。
・恋人がいる。
・自分の正義が、世の中の正義とも言える。
レクター博士、ジョーカー
・能力が天才的たが、リアリティがある。
・ストーリーは謎。ミステリアス
・家族すらいない。孤独。芯がある。
・自分の正義が、世の中とは大きく違う。
僕は、明らかにレクター博士、ジョーカーの方が魅力的に感じる。
何故なのか。
重ねていうが、リアリティがあるから。
嘘ついてなくて、素直だから。
信用出来ないが、信じられる。
実は、世の中にいるヒーローのほとんどがリアリティがなく、大人になればなるほど、冷める。引く。痛いと思う。
しかし、悪役はどうだ?
大人になり、人間は汚いこともする。
悪いことだってできる。そこを我慢していい人間でいようとしてる者が多過ぎる。
それを経験して、皆ヒーローに違和感を持つ。
(アベンジャーズは、そこを変えた。
ヒーロー全員が人間らしい。
何でもありのめちゃくちゃじゃない。)
SFアクション映画で出てくる敵のほとんどが普通の人間だ。
敵になる原因は決まって
「欲に溺れてしまったから」だ。
とても人間らしい理由だから、理解出来る。
ただ、レクター博士とジョーカーは、その上を行っている。
レクター博士は、好きな人を育てたい。
ジョーカーは、世界を混沌にしたい。
お互い、世界には到底理解出来ない理由で、とんでもない行動をする。
主人公とは違う。
まっすぐ目的に向かい、進んでいる。
その途中にあるところを見られ
「あいつは、変だ。」
「あいつは、悪魔だ。」
と罵られる。
否定される人間が魅力があるのではなく、
人間讃歌(ジョジョの奇妙な物語)のように、まっすぐ突き刺さる深く考え抜かれた好きなことに関する言葉を持ち、行動し、ブレず、圧倒的に他を刺激するような行動を取れる人間が魅力なんだ。
僕には、まだ明確な人生の目標がない。
まだまだ時間がかかりそうだ。
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