ダンスの魔力
音楽をかけて、それに合わせて踊る。
すごくシンプルで、すごく楽しい。
そして、ダンスは、人それぞれ。
決まったジャンルは、あるが
決まったダンスは、ない。
息を揃えた振付で出来を競うショーケースというイベントもあるし、有名アーティストの後ろで盛り上げるために、バックダンサーという職業まである。
その一方で、ストリートダンスバトルという即興で踊り、自分の好きなダンスやスキルで勝ち負けを争うバチバチ体育会系のイベントもある。
(フリースタイルダンジョンのダンス版だね!)
そして、僕の好きな
ストリートダンサーさんの言葉がある。
「人に振付されたダンスは、ダンスじゃない。自分がいないからな。」
めっちゃくっちゃ批判的で、強い言葉だけど僕は、この言葉が好きだ。
というよりこのダンサーさんが好きだ。
自分が自分の好きなように踊らなきゃダンスじゃない。と
ダンス=自分
と、捉えて生きている。
強いね。
そんな、人によって楽しみ方の違うダンスと僕はいかに出会ったのか。
僕のピュアで真剣な想いから、始まる。
「モテたい。」
僕が、ダンスを始めたのは、高校4年生の冬。
高校で1度留年してる僕は、高校4年目は、毎日バイトして、女の子と遊んで、またバイトして、みたいな生活を送ってた。
僕は、常に
お金を稼ぐこと
女の子と知り合う
方法を考えていた。
女の子と知り合う方法は、いくらでもあった。
当時のmixi、モバゲーといったSNSツールでもいいし、街中でナンパしてもいい(ちなみに僕は高1からナンパをしてる。うんこ人間だ笑)
ただ、”かわいい”女の子と出会う確率が低かった。
かわいい子は、どこにいるんだ?
そんなことを真剣に考え、調べているときに、僕の高校の文化祭の時期になった。
「日吉祭」
聞いたことある人もいるかもしれない。
日本一女子高生が来る文化祭だ。
2日間で1万人(女子高生だけで)。
男子校である我が校の童貞達には、あまりにも刺激が強い。
校内の汗臭さは、シャンプーの匂いでかき消され、
普段は周りから”オカマ”と差別される女子っぽい顔の奴らも、この日だけは”美形男子”として、逆ナンの嵐だ。
女子は、肉食しかいない。
そういう偏見を植え付けられたのは、完全にこの日吉祭のせいだ。
女の子大好きうんこ人間の僕は、あの手この手でナンパをした。
時にはカッコつけ、時には気の利いたことを言って笑わせ、とにかくナンパしまくった。
僕は、その年の日吉祭で、50人の女の子をナンパに成功した。
(中には、友達の妹もいて、気まづかったw)
(約9割がその後、連絡が取れなくなったんだけどね笑)
しかし、50人の女の子をナンパしている最中、会話をしてて、気がついた。
可愛い子ってダンスしてる子多くない?
すぐ日吉祭帰りにダンススクールのパンフレットを持ち帰り、次の週には、地元川崎のダンススクールに体験レッスンを受講しに行った。
(スピード大事。)
ダンススクールは、独特な雰囲気だった。
体験クラスには、可愛い女の子はいるのだが、ドヤ顔ダンス出来ますよ野郎もなぜか自信満々にいるし、ダイエット目的のおばちゃんやおじちゃんもいる。
おいおいおい、可愛い子だけでいいんだよ。
それ以外あっち行けよ。
そんな事思っていると、綺麗なダンスインストラクターの人が入ってきて、ちょっとテンション上がって、90分のダンスレッスンが始まった。
「まずはストレッチぃー!ペア組んで!」
ペア!?ペア!?
誰と組めばいいんだ!?
激かわ女子大生とペアになった!
最高!
超密着しながらのストレッチ。
もうこれで無料体験レッスンなんて信じられない。
至福の時だった…
15分くらいのプレシャスタイムを過ごした後
「んじゃ、ダンスレッスン始めまーす!」
あぁもう、ストレッチ終わりか。。
90分これでいいのに。。
ダンスが始まる。問題発生。
全く踊れない。
踊れなすぎて、激かわ女子大生も笑ってる。
それもそのはず。
身長190cmもあろう大巨人が手足を絡ませながら、必死に音に合わせて踊ろうとしてるのだから。
滑稽。超滑稽。
それに引き換え、ドヤ顔ダンス踊れますよ野郎は、みんなから羨望の目を向けられている。
ダンスレッスンが終わった。
恥ずかしさMAXだった僕は、激かわ女子大生に連絡先を聞くこともせず、走って家に帰った。
その日、僕はダンスを辞めたくなった。
と、同時に悔しかった。
あそこでもっとカッコよく踊れたら、可愛い子とも今後イチャイチャ出来たかもしれないのに。
気付いたら、体験レッスンで教えられた事を家で練習してた。
んで、うるさすぎて、兄貴殴られた。
んで、いつの間にか女の子にモテたいとかそういうのがなくなり、自分の好きなダンスを踊ることだけを求めて、ダンスをしてた。
(そうなるまで3年くらいかかったけどw
3年くらいモテる為、ダンスしてた。)
キッカケは、モテる為だったけど、
今は、自分の精神表現の為のツールとなっている。
決まったジャンルは、あるが
決まったダンスは、ない。
ダンスは、人それぞれ。
ダンスを始めたおかげで、今の自分らしさがあると僕は確信してます。
PS. ダンスでもなんかやりたいな!と企てております。お楽しみに!
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