ゴシップの役割
「俺たちがやっている仕事はゴキブリかドブネズミ以下なんだよ」
パパラッチの実態を追った映画、
福山雅治主演「SCOOP!」での台詞である。
僕たちは、ゴシップが好きだ。
超好感度高いタレントが不倫した。とする。
これには、2通りの楽しみ方がある。
1つは、
「不倫なんてしちゃダメだろ!モラルねーのか!芸能人だからって何やってもいいの?」
と、罵詈雑言を浴びせる、攻撃の楽しみ方。
もう1つは、
「完璧な人間だって思ってたけど、僕(私)と同じように、不倫してしまう、ちゃんと人間としての部分があるんだ〜」
と、共感する、安堵の楽しみ方。
僕たちは、人の汚い部分を覗いて、攻撃したいのだろう。安心したいんだろう。
「やっぱりこいつも。」と
「やっぱりこの人も。」と
そして、盛り上がりたいんだ。
野球や格闘技を観てるのと何ら変わらない。
出場者のパフォーマンスに興奮し、応援したりもするが、ミスをされると、心の中で「くそっ」と思い、ヤジを飛ばし、大声で罵ったりして、盛り上がる。
チケットを買い、格闘技を観る。
週刊誌を買い、ゴシップを知る
ゴシップは、1つのショーとなっている。
ゴシップの更なる魅力は、僕たちの頭の中にある。
野球や格闘技は、目の前でリアルに結果が出る。
しかし、ゴシップには続きがある。
不倫アイドル○○のその後。
○○容疑者の今!?
元○○の△△メンバーの10年後を大予想!
僕たちは、想像でも楽しみたいんだ。
生で見たことも、会ったことも、話したこともない芸能人のその後を。
男子小学生が必ず1度は話す、
「ジャンプキャラで誰が1番最強だと思う?」
幼稚な知識と論理で、僕たちは、楽しくそんな会話をしていた。結局、最強は決まらないのがお約束。
しかし、大人がそれをやると、どうなるか?
豊富な知識、納得のいく論理。
「今年、不倫しそうな奴ら決めようぜ?」
ねつ造が始まる。
しかもクオリティの高い。
根も葉もない、それっぽいゴシップニュース、ネットニュース、総じてフェイクニュースという信じられないものが生まれている。
僕たちは、答えが欲しい。
頭の中で、ワクワク想像したお楽しみの”アレ”を具現化してもらいたい。
そんなゴキブリ以下の最低な楽しみ方をしてしまう時がある。
今もなお、色んな欲望が生み出し続けている、ゴシップ。
あんたも好きだろ??
密噺
1月6日(日)21:00開演
@渋谷∞ドームステージⅠ
チケット1500円
出演者
ロカカカ舛方/デスペラード武井/御茶ノ水男子おもしろ佐藤/田畑藤本藤本/タカタ先生/〇〇渡辺/ASHiNA/スパルタンホタ/シークエンスはやとも/ゲオルギー 吉川
満員御礼。
極上のゴシップ聞かせてやるよ。
0コメント