「どんな人にも同じ態度を取れたら1人前だよ。」
2年前、カラテカの入江さんから頂いた言葉。
別に、問題を起こしてしまった人を支持したい訳ではありません。
ただ、この言葉には、凄く助けられました。
カラテカさんのライブに誘って頂いた日の打ち上げで、仲の良い先輩芸人に対し、ボケで失礼な態度を取っていた僕は、関係性の薄い入江さんにはヘコヘコしていた。
そこで、鋭く、
「芦名は、なんで俺には失礼なボケをしないの?」と言われ、すいませんとしか言えませんでした。
入江さんは、続けて
「それだと本物じゃない。本心じゃなく思える。失礼な態度を取るなら、出会う人全員に。気持ちの良い態度を取るなら、出会う人全員にその態度を取らなきゃ信頼されないよ?めっちゃむずいけどな笑 どんな人にも同じ態度を取れたら1人前だよ。」
人によって、態度を変える事。
今でも僕は、よくしてしまう。
けど、最近の僕は、
昔の自分より明らかに、自分を出すのが好きになり、失礼な態度より、気持ちの良い態度を取った方が、どんな人でも楽しく話せる事に気付いた。
そして、その気持ちの良い態度をどんな人にも不快に捉えられないよう少しづつ微調整している。
そして、この言葉を思い出すキッカケが、今話題になっている所属事務所の解雇のニュースだったのは、凄く残念だった。
かなりお世話になっていた訳ではないけど、1回ライブで共演しただけで、名前も、やっている事も気にかけてくださっていた先輩がこういう事で世間の注目を浴びるのは、心が痛む。
また、ここ最近暗いニュースが続く中、
久しぶりに明るく、心踊るニュースである昨日の朝に発表された南海キャンディーズ山里さんと蒼井優さんの結婚報道の直後だという事もあって、
「マスコミ空気読めよ!」が6割、
「でも、やってしまった事には変わりがないか…」が4割というのが正直な感想だった。
けど、
罪を憎んで人を憎まず
って孔子の言葉なんだけど、
“人が罪を犯すには、それなりの理由や事情があり、犯した罪は憎むべきであるが、その人そのものを憎むべきではない”と僕も思う。
ピエール瀧さんの一件でもそうだし、
悲しい事件のほとんどにそう言える。
“有罪” ”薬物使用” “犯罪者”
その結果だけを見て、「あり得ない!」ってなる人が多い。その気持ちは多いに分かる。
けど、そんな人が自分の周りにいたら、どう思うかなんです。
大好きだった彼女の1回の浮気に激昂したり、
相方の舞台での立ち回りが上手くいかない事に腹を立てたり、
振り付けを全く覚えて来ない後輩を叱りつけたり、ドタキャンしたお客さんにめっちゃくちゃ切れまくったり。
これは、全部昔の僕です。
そして、
マイナスな事に怒りで返しても、
生まれるのは、マイナスと更なる怒りだけ。
この4つの事象で、関わった4人とは結局その後うまく関係性は作れなかった。
だから、マイナスな事に関しては、
無視が1番いい。
けど、マイナスな事をしてしまった人間に対し、好意やお世話になったという気持ちがあるのなら、周りから批判されても、僕のように堂々とその人の為の言葉を綴ればいい。
要するに、1つの結果だけを見て、
その人間を諦めて欲しくはないんです。
極論を言えば、
殺人を犯してしまった人だって、同級生全員にずっといじめられていて、死ぬ程嫌な思いを何年、何十年と受けてきて、その気持ちの突破口も相談出来る相手がいなかったからなのかもしれない。
殺人やテロ、社会的大犯罪に関しては、
こう考える事が間違えているのは、僕自身も理解している。
最近、人が亡くなるニュースを見る度に、その人間の可能性が潰した犯人の事がめっちゃくちゃに許せないし。
けど、
本当に周りの恋人・友達に関しては、
マイナスな現象(例えば”突然キレ出す””突然泣き出す””約束を破る”)をしてしまった時にしっかりその人の過程をイメージしてもらいたい。
大切であれば、大切な人ほど、
最初から「てめーが絶対に悪いからな!!」
の入り口から入らないでもらいたい。
そのマイナスな結果までの過程を、きちんと考え、質問し、捉え方やその日の精神の状態で言葉の意味が変わってくるだろうから、落ち着いて想像してもらいたい。
だから、”お互い会って話せる”状況を作ってもらいたい。本当に心の底から。
他人を否定ばかりしていると、やがて大切な人に対しても否定をしてしまう事が癖付いてしまう。
大きいマイナスな事は、無視。
言いたいことは、言う。
失敗したら、謝る。
もっとみんなが思いやりのある
優しい世界になってもらいたい。
そのちょっとした一部分は、僕が担当出来ればなと思っております。
ASHiNA
〜毎週金曜日21:30生配信〜
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